前回の「遺伝子検査ダイエットの効果とは?①
インナーマッスル、セルライトと聞いたらご用心!」
に引き続き第二弾です。
最近話題の「遺伝子検査ダイエット」は、
遺伝子で人のタイプを分け、その人によって
太りやすい食べ物や食べ方があり、
タイプ別に食べ物や食べ方を変えるというものですが、
果たして本当に意味はあるのでしょうか?
確かに遺伝子(体質)によって太りやすい太りにくいはあります。
身長と体重が同じ人同士で、同じカロリーを摂取した場合、
痩せていく人もいれば、逆に太る人もいます。
しかし、これはエネルギーの代謝効率(吸収効率)の違いであって、
摂取した栄養素「糖質・タンパク質・脂質」の
使われ方が人体内で違うわけではありません。
もし摂取した栄養素の使われ方が遺伝子によって変わるのなら、
それは、もう中身が人間ではないということです。
牛はなぜ草しか食べてないのに、
筋肉がつき、500kg以上の巨体になるのか?
それは、ヒト(人)と違って、牛は4つの胃を持ち、
最初の3つの胃に住みつく大量の共生微生物によって、
草の成分セルロースを発酵させ、
アミノ酸や脂肪酸を作り出しているからです。
私たちが人間である以上、ブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸の使われ方が
遺伝子によって変わることはありません。
ですから、遺伝子検査ダイエットと言われているものも、
実際やっていることは、ただの食事制限や運動をさせるダイエットで、
他のダイエットと中身は何も変わりません。
違いはネーミングと説明の仕方の違いだけで、
99%のビジネスダイエットと変わりません。
いかにも、その人の遺伝子によって、
ダイエットメニューを特別に組みましたみたいな売り方をしてますが、
よく見てください。単なる食事制限です。
「遺伝子検査であなたは炭水化物では太りにくいという結果がでました」と言われたら、
「炭水化物をどれだけでも食べてもいいですか?」と聞いてみてください。
間違いなく、今まで摂取してきたカロリーより低めに制限されるはずです。
昔、プロテインでサッカー用プロテインや
野球用プロテインとかありましたが、それと似たような手法です。
もちろん、サッカーに適したプロテインとかありません(笑)
プロテインはただのタンパク質です。
人は、何か方向性を示してもらうと安心するからですね。
そんなことより、人間の仕組みにあった方法を取るべきです。
同じカロリーなら、糖質よりタンパク質や脂質のほうが確実に痩せます。
体の仕組みはみんな変わらないからです。
無知は罪です。
正しい知識を身につけて、体にも心にも良いことをしてあげましょう。
次回は「遺伝子によって有酸素運動がいいか筋トレがいいかなんて議論がおかしい」です。
・・・・・・(続く)
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